中銀カプセルタワービルが建った当初は、どのカプセルにも丸型ブラインドが付いていたそうです。
ところが、いまは、ほとんどのカプセルにブラインドは付いていません。外から見ると、1つくらいはもともとのブラインドが残ったままのところがありそうですが、はっきりしていません。
カプセルによっては、ブラインドのための真ん中の丸い金物が残っていたり、ガイドのような大きな輪が残っていたりします。跡形もないところもあります。
さて、カプセルの方角によっては、丸窓からはわりと強い日が差すため、日射を防ぐことは、カプセルを快適にするためには大事なことです。A606には丸窓の外枠近くにある金物は残っているものの、ブラインドは付いていませんでした。
そこで、丸型ブラインドを見よう見まねで再現してみたのです。
海外の半円窓用のブラインドを手に入れ、真ん中の芯材やブラインドの枠を今回は木でつくりました。本来は金属製です。
このブラインドの良いところは、いろいろなパターンの開け方ができることかもしれません。右半分を開けたり、上半分を開けたりできます。上部や4分の1円の途中で小さな金物でおさえることで留められるのです。
ブラインドがあると、より、カプセルにこもった感がでますね。
折り目の数やパーツにはまだまだ改善すべき点がありますが、外から見るとシャキッとしました。中も、柔らかい光が差し込み、より、カプセルの中を堪能できる雰囲気です。今後も改良していきたいなと思っています。
2017.06.10
文:いしまるあきこ
写真:蔵プロダクション+いしまるあきこ
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